車に対する考え



機械である以上、壊れる

車は決してパーフェクト揃いではではない。。

沢山の部品メーカーが大量に生産して、その一つ一つが組み合わさって、自動車になる。
その中の一つの部品が、たまたま工作が良くなかっても、組み合わさる事はある。

日本の製造技術は結構最高だとよく言われる。確かに上がってはいる。大量に短時間にある範囲の許容量内におさめる技術。。
しかし、それは、製品としての誤差の中に留まるものを指し、その中にあれば合格なのだ。


 どんぴしゃの加工の部品たちが寄り集まって作られていると勘違いしがちだ。

今回の全品分解の経験を通して、この車の製造技術は、素人の私でさえ、この程度と見えてしまう所があって
意外と、街工場レベルでも出来得る技術の集まりである。


例えば、3〜4台の分解を通して、3本のコンロッドの内、1本でピストンピンの穴が、明らかにセンターからズレているのが
出てきた。でもこの車は良く走るのである。
このPシャフトの加工技術は回転方向にズレているが、シャフト方向にずれる事だってありえるということに通じる。




このページはプロペラシャフトのページから飛んでいるので、
プロペラシャフトの例を掲載。

ユニバーサルジョイントの十字継ぎ手を支えるベアリングの穴が、明らかにずれている写真を掲載しておこう。


ウエイトの大小の問題も、確かに測ってバランスを取っています証明である訳だから、大きいバランスウエイトが張ってあるからといって、拒否する事はナンセンスである。

問題は、ではバランスの許容範囲はどれぐらい許されるのかと言うことが知りたいわけだ。



今回のトラブルで、Pシャフトを換えたが、途端に静寂とエンジンの回転の柔らかさに加え、加速の伸びが信じられないぐらい良くなった。

Pシャフトのグリスアップは、最近給脂ニップルの着いているのを見かけなくなった。密閉型ベアリングの耐久性やグリスの劣化は
どれ位の年月・走行距離を想定しているのであろうか。
油分が無くなれば一気に消耗が加速する訳だが、その辺りをはっきりさせる事が必要だが、恐らく日本の場合、車検最長の12年を過ぎて、設定しているとしたら大した技術であろう。
 しかし、もしその後の交換や補修がその車の価値を超えているなら、増え続けた車は路上のゴミの様に今後増え続けていくに違いない。良いものを交換や修繕しながら使い続ける車は、今後日本では製造される事は無いかもしれない。

なぜ、年代物のハイエースが盗まれるのかがその答えではないだろうか。

日本では、
車に小うるさい人達は多い。カラーや電装品装備等々に小うるさい。それがカーマニアと自称する。


コンピューターのドット欠けにイチャモンをつけているような人も居るが、PC販売にはドット欠けはあることも明記している事が当たり前なら、自動車は動いてくれただけでもありがたいのである。